作品解説
友人の自殺を直視したドキュメンタリー『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が国内外で反響を呼び、俳優としても現代演劇の最先端をゆく劇団チェルフィッチュの国内外の公演に出演している太田信吾が、浄化作戦の進む大阪市西成区に漂着する若者を圧倒的なリアリティで描く初の長編劇映画。飛田新地、あいりんセンター、三角公園など、撮影が困難と言われた場所も地元の後押しのもと撮影を敢行。ドキュメンタリーの手法を使い、そこで息づく人々の日常の「生きる姿」が生々しく映し出されている。貧困や病気、犯罪は個人の問題ではなく、社会システムを受容している我々一人ひとりに起因するという監督の強い信念が結実した作品。
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