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本年度審査委員

コンペティション国際審査委員

審査委員長

ジェームズ・ガン

ジェームズ・ガン

James Gunn

映画監督

profile

映画の世界で異例の経歴をたどってきた。ニューヨークで低予算映画を作ることからそのキャリアをスタートさせ、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04)『スクービー・ドゥー』(02)などの映画でハリウッド本流の脚本家となる。
その後、ホラー映画『スリザー』(06)や脱力系スーパーヒーローを描いた『スーパー!』(10)を手掛け、カルト映画監督として批評家筋からも高い評価を得る。直近では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)の監督と脚本を手掛け、世界的な人気監督となる。この作品は批評家筋の評価も高く商業的にも成功を収め、現在のところ、2014年全米興行収入第1位となっている。ロサンゼルスで愛犬と愛猫と共に暮らす。

facebook.com/jgunn


あいさつ

私はアメリカのほぼ真ん中に位置するミズーリ州に生まれましたが、私にとって映画の父と言えば黒澤明や三池崇史やウルトラマンがその一角を占めています。ですから今年の東京国際映画祭の審査委員長を拝命したことは大変光栄です。新しい映画人を見出し、真摯さと革新性、そのスタイルを大事にした作品を評価し、賞を授与することにワクワクしています。業界のほとんどが興行成績を重んじるなか、このような映画祭は映画の本質を認識するうえで重要です。映画祭が私たちの精神を高揚させ、コミュニティのつながりを強め、なによりも創造性やインスピレーションに報いるものであることを願っています。さあ、始めましょう!

コンペティション審査委員

イ・ジェハン

イ・ジェハン

John H. Lee

映画監督

profile

東アジアの新世代を担う国際派監督のひとりであり、その作品には一流の国際的感性が溢れている。ソウル生まれ。12歳でアメリカに渡り、ニューヨーク大学で映画を専攻。ニューヨークに住む東アジア系の若者たちを詩的に描いた自主制作映画“The Cut Runs Deep”で長編監督デビュー。2004年、長編映画2作目として『私の頭の中の消しゴム』を監督、韓国におけるラブストーリー興行収入の記録を塗り替える。続く日本公開でも、韓国映画の興行収入歴代1位となる大ヒットを記録し、現在もその記録はまだ破られていない。長編映画3作目となる『サヨナライツカ』は、自身初となる、日本の同名小説を原作とした日本人キャストによる日本語作品。長編映画4作目では、1950年、朝鮮戦争の“忘れられた”初期段階に、学校を守るため戦った学徒兵71名の実話を映画化した『戦火の中へ』を監督し、新たな一面を披露した。現在、上海で中国語映画“The Third Way of Love”を製作中。

あいさつ

この素晴らしい映画祭の審査委員に選ばれたことを大変光栄に思っています。東京国際映画祭でセレクトされた作品を見ることをとても楽しみにしていますし、私が恋した街、東京へやっと行けることにもときめいています。
ありがとうございます。

ロバート・ルケティック

ロバート・ルケティック

Robert Luketic

映画監督

profile

2001年に大ヒット作『キューティ・ブロンド』で長編監督デビュー。リース・ウィザースプーン主演の同作はゴールデン・グローブ賞2部門にノミネートされた。続いて、13年のビジネス・サスペンス『パワー・ゲーム』、10年のロマンティック・サスペンス『キス&キル』を含む一連の“A級”ハリウッド映画を発表。09年には大ヒット・コメディ『男と女の不都合な真実』、08年にはケヴィン・スペイシーなどを主演に迎えたアクション・アドベンチャー・ドラマ『ラスベガスをぶっつぶせ』を監督。さらに05年にはヒット作『ウエディング宣言』、04年にロマンティック・コメディ『アイドルとデートする方法』を監督。現在、「エクスペンダブルズ」シリーズのスピン・オフ作品であるエネルギッシュな女性アクション・コメディ“Expendabelles”のキャスティング中。オーストラリア・シドニー生まれ。名門ビクトリア芸術大学の映画、テレビ学科に学び、在学中に脚本、監督を手掛けた短編“Titsiana Booberini”で賞を獲得。ハリウッドの例にもれず、高性能ジェット機の免許を有する航空愛好家でもある。

あいさつ

第27回東京国際映画祭の審査委員を務めることを光栄に思っています。私が初めて自分の作品を上映したのは映画祭だったので、映画祭に対し懐かしい思いを抱いています。映画祭は世界的な視野に立ったアイディアと着眼点の宝庫です。真にグローバルな映画的思想を探ることは本当に素晴らしいものです。映画人の情熱に感動し、楽しませてもらい、気づかされること、それらは私の大好きな娯楽です。今年再び、美しく、ダイナミックな日本を訪問できることにワクワクしています。そして今年の映画祭でどんなものが現れるのか、今から待ちきれません。

エリック・クー(邱金海)

エリック・クー(邱金海)

Eric Khoo

映画監督

profile

シンガポールの文化勲章をはじめ多数の受賞歴がある。Zhao Wei Films /Gorylah Pictures主宰。1995年以来、ベルリン、ヴェネチア、カンヌなどの映画祭で最初のシンガポール映画として作品が招待。国際的な映画地図にシンガポールの名を知らしめる。シンガポールの映画産業復興の立役者である。
2008年、フランスの文化省から芸術文化勲章を授与され、長編映画『私のマジック』がカンヌ映画祭パルムドールにノミネート。ファイドン・ブックスの“未来の映画100本、100人の新監督”で特集されたほか、パリのポンピドゥー・センターではレトロスペクティブが開催された。10年、ロカルノ国際映画祭で審査委員長を務める。11年、初のアニメーション長編『TATSUMI マンガに革命を起こした男』を公開、第64回カンヌ映画祭に招待されニューヨーク近代美術館(MoMA)で北米プレミア上映された。12年にロッテルダム国際映画祭とアジア・フィルム・アワードで、13年にはプチョン国際ファンタスティック映画祭で審査委員長を務める。最新作はナンサン・シーがプロデューサーを務めた“In The Room”。

あいさつ

映画は単に五感に働きかけるだけではありません。映画を見ているとしばしば感情の共鳴に気付き、精神的なつながりを感じます。映画祭で新たな才能を発見し、隠れていた宝石に驚き、新しい映画のスリルを味わうことは何よりの喜びです。今年、東京国際映画祭で審査委員を務めさせていただくことを非常に嬉しく思っています。TIFFは私にとって特別な映画祭です。
1997年に私の監督2作目を上映してくれて以来、手掛けてきた長編作品をいつも上映してくれました。今年、この素晴らしい映画祭でまた映画の魔法を発見することを願っていますし、そうなることを確信しています。

デビー・マクウィリアムズ

デビー・マクウィリアムズ

Debbie McWilliams

キャスティング・ディレクター

profile

マンチェスター大学で英語とアメリカ文学を専攻、その後ロンドンへ移り40余年在住。現在、ジェームズ・ボンド・シリーズの最新作『Bond 24』をキャスティング中。これは自身にとって13作目のボンド作品となる。1970年代初め、ロンドンの舞台でキャリアをスタートさせるが、映画こそが目指す世界だとすぐに気付く。その後、メリー・セルウェイの助手を4年務め、『スーパーマンII』で独立。これまでに50本を超える映画、20本以上のTVシリーズのキャスティングを手掛け、今も舞台のキャスティングを楽しんでいる。ロン・ハワード、ジョン・ランディス、リチャード・レスター、スティーヴン・フリアーズ、デレク・ジャーマン、ケネス・ブラナー、ロジャー・ドナルドソン、そして最近では『007スカイフォール』でサム・メンデスと組むなど多くの映画人と仕事をしてきた。印象に残る作品は、『バウンティ/愛と反乱の航海』『ヘンリー五世』『マイ・ビューティフル・ランドレッド』『カラヴァッジオ』『狼男アメリカン』など。
新たな興味深い才能を発掘するため世界中を旅する。国際キャスティング・ディレクター・ネットワーク会長。英国キャスティング・ディレクター組合会員。近年、映画芸術科学アカデミー会員に選出、初めてイギリスのキャスティング・ディレクターのなかからこの名誉を受けたひとりである。

あいさつ

超大型作品が映画館を席巻するように見える時こそ、知名度は低いけれど果敢に挑戦する作品を映画祭が広めることは重要です。アート系映画はビジネスに飲み込まれていますが、それでもそういった作品がなければ、新しい革新的な才能は現れません。過去何年にもわたり、私はインディー系の作品を追い求め、そこで出会った数多くの素晴らしい俳優たちのおかげで、映画業界における私の経験はより豊かなものになりました。私はこの映画祭に参加できてとても光栄です。心から貢献できることを願っています。

品川ヒロシ

品川ヒロシ

Hiroshi Shinagawa

映画監督/芸人

profile

1972年生まれ、東京都出身。本名・品川祐。東京都吉本総合芸能学院(東京NSC)第1期生。同期の庄司智春と95年にコンビ「品川庄司」を結成し、ボケとネタ作りを担当。スピーディな正統漫才とストーリー性の高いコントで人気を博す。2006年に自らの経験をつづった小説「ドロップ」が刊行、翌年にはコミック化される。そして、09年に自ら映画『ドロップ』を監督、長編初監督ながらその手腕が高く評価された。同年には書き下ろし長編小説第2弾となる「漫才ギャング」が刊行、11年に再び自らメガホンを握り映画化、爽快感ある青春映画として、1作目に続き大ヒットを記録。13年には自身初となる、原作・木下半太『サンブンノイチ』を脚本・監督、14年4月公開。6月に脚本・監督を務めた哀川翔芸能生活30周年作品『Zアイランド(仮題)』をオール新潟・佐渡島ロケにてクランクアップ。15年公開予定。

あいさつ

東京国際映画祭のような大きな映画祭で審査委員を務めさせていただくとは、夢にも思っておりませんでした。身に余る光栄です。自分も映画を撮らせていただいていますが、今回は一映画ファンとして、自分の好みで審査させていただきます。

アジアの未来 審査委員

キャメロン・ベイリー

キャメロン・ベイリー

Cameron Bailey

トロント国際映画祭 アーティスティック・ディレクター

profile

トロント国際映画祭アーティスティック・ディレクター。同映画祭の作品選定における方向性の決定と実行を統括する。
また、カナダ映画産業と世界の映画界との関係維持の一翼を担っている。

ジェイコブ・ウォン(王庆锵)

ジェイコブ・ウォン(王庆锵)

Jacob Wong

香港国際映画祭キュレーター

profile

香港国際映画祭キュレーター、香港アジア・フィルム・ファイナンシング・フォーラムディレクター。同フォーラムはブリランテ・メンドーサ、ポン・ジュノ、ツァイ・ミンリャン、黒沢清らの企画を支援してきた。また、ベルリン映画祭のアジア作品も担当している。

ヤン・イクチュン

ヤン・イクチュン

Ikjune Yang

映画監督/俳優

profile

韓国では俳優としても多くの作品に参加し、2009年に監督・主演した初の長編映画『息もできない』を発表。同作はロッテルダム国際映画祭タイガー・アワードをはじめ世界各国で40以上の映画賞を受賞。日本の映画祭でも最優秀作品賞と観客賞をW受賞するなど多くの賞を受賞し高く評価され、インディペンデント映画としては異例の記録を達成した。

国際交流基金アジアセンター特別賞 審査委員

佐藤忠男

Tadao Sato

日本映画大学学長/映画評論家

profile

1930年、新潟県生まれ。日本を代表する映画評論家であり、アジア映画研究の先駆者。 最初の著書「日本の映画」(56)以後、100冊を超える著書を発表している。紫綬褒章をはじめ受賞・受章多数。

安藤裕康

Hiroyasu Ando

国際交流基金 理事長

profile

外交官として、在ニューヨーク総領事(大使)、駐イタリア特命全権大使等を歴任。首相官邸では総理秘書官、内閣官房副長官補を務める。2011年10月より、国際交流基金理事長として、外国との文化交流に取り組んでいる。

日本映画スプラッシュ 審査委員

トニー・レインズ

トニー・レインズ

Tony Rayns

映画製作者/映画評論家/映画祭プログラマー

profile

東アジアの映画に造詣の深いフィルムメイカー、映画評論家、キュレーター。ロンドンを拠点に活動。バンクーバー国際映画祭とロンドン映画祭のプログラミングをはじめ、釜山国際映画祭とロッテルダム国際映画祭にも携わる。中国、日本、韓国映画に関する著書も多数。主な作品に“New Chinese Cinema”“The Jang Sun-Woo Variations”など。2004年に日本映画への功績が認められ川喜多賞受賞。

クリスチャン・ジュンヌ

クリスチャン・ジュンヌ

Christian Jeune

カンヌ映画祭代表補佐

profile

カンヌ映画祭オフィシャルセレクションのディレクター、代表補佐。20年以上、カンヌと共に歩む。これまでに審査員を務めた映画祭は、シネマラヤ国際映画祭、釜山国際映画祭、ドバイ国際映画祭、バンコク国際映画祭、ムンバイ映画、香港国際映画祭など多数。

熊切和嘉

熊切和嘉

Kazuyoshi Kumakiri

映画監督

profile

デビュー作『鬼畜大宴会』(97)でベルリン映画祭パノラマ部門招待、タオルミナ国際映画祭グランプリ受賞。以降、発表する作品が数々の映画祭に選出され国内外で最も注目を集める監督のひとり。近年の作品に『海炭市叙景』(01)『夏の終り』(13)など。最新作『私の男』(14)は、モスクワ国際映画祭グランプリ受賞。

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第26回 東京国際映画祭(2013年度)