作品解説
エルサレムに住むイスラエル人の美術家のミハルは、壊れたベッドを直そうと悪戦苦闘。なかなかうまくいかないイライラを家具店に電話でぶつける。その店で働くパレスチナ人のナディーンは、不良部品の責任を取らされて解雇されてしまう。この出来事ののち、イスラエル=パレスチナの境界のチェックポイントでふたりの人生は再びクロスすることになる。警備兵のミスで、ミハルはパレスチナ側のナディーンの家へ、そしてナディーンはエルサレム側のミハルの家へ行く羽目になってしまう。彼女らは正反対の立場に立つことになるが…。女性監督シーラ・ゲフェンは詩人・劇作家としても知られ、夫でやはり人気作家のエトガー・ケレットと共同監督した『ジェリーフィッシュ』(07)は、カンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞、日本でも公開された。本作もカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品されている。
○オフィシャルレポート
→11/12:「この映画は大きなコラージュのようなものです」ワールド・フォーカス『セルフ・メイド』-10/29(水):Q&A