作品解説
プノンペンの少女が、ふとしたきっかけで1970年代のカンボジア映画と出会い、ポル・ポト派に蹂躙された祖国の映画史を発掘し、新たな形の“再生”を仲間と試みていく。リティ・パニュ『消えた画 クメール・ルージュの真実』で話題のカンボジア映画界から期待の女性監督デビュー作。
アジアの未来
遺されたフィルム
The Last Reel
監督:ソト・クォーリーカー
ワールド・プレミア
10/26 14:10- 10/29 16:40-
© HANUMAN CO. LTD.
105分 クメール語 Color | 2014年 カンボジア |
作品解説
プノンペンの少女が、ふとしたきっかけで1970年代のカンボジア映画と出会い、ポル・ポト派に蹂躙された祖国の映画史を発掘し、新たな形の“再生”を仲間と試みていく。リティ・パニュ『消えた画 クメール・ルージュの真実』で話題のカンボジア映画界から期待の女性監督デビュー作。
あらすじ
プノンペンに住むソポンは父親との諍いの挙げ句に家を飛び出し、不良たちと付き合いながら、廃屋となった映画館を根城にしていた。ある日、ソポンは映写室に放置されていたボロボロのフィルムを上映する。それは1970年代、クメール・ルージュがカンボジアを支配する直前に作られたメロドラマで、そのヒロインこそ、いま病の床にある母の若き日の姿であった。カンボジアの映画史に関心を持ったソポンは、ベテラン映写技師の助けを借りて、母の主演作の失われた最終巻をリメイクしようと行動し始める…。カンボジア映画は近年、リティ・パニュの『消えた画 クメール・ルージュの真実』(13)などのドキュメンタリーが注目されているが、本作は1973年に生まれた女性監督による劇映画である点、カンボジア映画の新しい息吹を感じさせる。母親役のディ・サヴェットは実際の往年の大女優で、TIFF12で復活上映されて大きな話題となった主演作『怪奇ヘビ男』(70)は記憶に新しいところ。
◆監督メッセージ
本作は失われたフィルムのリメイクについて描いた、女性監督のデビュー作です。映画制作とそれを見るという過程を通して、過去と現在、犠牲者と彼らを苦しめた者たち、両親と子供たちが、それぞれの対立を乗り越え和解できるということを映画の中で示唆しています。
●東京国際映画祭オフィシャルニュース 映画.com ニュース
⇒ 10/31:製作のきっかけはポル・ポト時代を生き延びた母への思い カンボジア新鋭女性監督に聞く
⇒ 10/29:ポル・ポト時代からの再生描く「遺されたフィルム」監督、「カンボジアの人たちを勇気づけたい」
○オフィシャルレポート
→11/11:「戦争が世界のどこにおいても起きないように、平和が続きますように、みなさまがお互いに思いやりをもって愛し合うことができますようにと、心から思っています」アジアの未来『遺されたフィルム』-10/26(日):Q&A
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN6
10/26 14:10 - (本編105分)
登壇ゲスト(予定): Q&A: ソト・クォーリーカー(監督/プロデューサー)、マレー・ポープ(プロデューサー)、ニック・レイ(エグゼクティブ・プロデューサー)、マー・リネット(女優)、ソク・ソトゥン(俳優)、トゥン・ソーピー(俳優)、ディ・サヴェット(女優)、ボニー・エリオット(撮影監督)
登壇ゲストや上映時刻は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN5
10/29 16:40 - (本編105分)
登壇ゲスト(予定): Q&A: ソト・クォーリーカー(監督/プロデューサー)、マレー・ポープ(プロデューサー)、 ニック・レイ(エグゼクティブ・プロデューサー)、マー・リネット(女優)、ソク・ソトゥン(俳優)、トゥン・ソーピー(俳優)、ディ・サヴェット(女優)
登壇ゲストや上映時刻は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
残席状況
◎:余裕あり △:残りわずか ✕:インターネット、電話受付、劇場窓口ともにチケット発売が終了しております。
購入方法
※完売した上映であっても、状況により追加販売を行う可能性がございます。
10/11(土)・12:00より販売開始
インターネット受付:フィーチャーフォン、スマートフォン、PCからで購入可能(ticket boardサイトでの会員登録が必要)
受付時間:10/11(土)12:00~10/31(金)最終上映開始後20分まで
電話受付:0570-060-506(PHS/IP電話:0986-30-4037) オペレーター対応
受付時間:10/11(土)~10/26(日)10:00-20:00(10/11のみ12:00-20:00)上映5日前まで受付
※電話受付で購入された場合は発券手数料が別途かかります。
10/23(木)・24(金)より販売開始
劇場窓口:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ:10/23(木)-31(金)各日9:30より
※上記の劇場窓口で東京国際映画祭 日本橋会場のチケットも購入できます。
劇場窓口:TOHOシネマズ 日本橋:10/24(金)-31(金)各日9:30より
※上記の劇場窓口で東京国際映画祭 六本木会場のチケットも購入できます。
※完売した上映につきましては当日券のご用意はございません。
※チケットの払い戻し・交換・再発行はいたしません。
※オープニング、クロージング、特別招待作品のチケット購入はお一人様2枚までとさせていただきます。
※東京国際映画祭での上映はTOHOシネマズシネママイレージの加算対象外になります。
※東京国際映画祭のチケットは六本木ヒルズおよびコレド室町の駐車券サービス対象外となります。
※東京都青少年の健全な育成に関する条例により18歳未満の方は23時から翌朝4時までの劇場への出入りは禁止となっております。
保護者同伴の場合も同様です。
2000年に『トゥームレイダー』のライン・プロデューサーを務める。自身の製作会社ハヌマン・フィルムズで“Ruin”(13年ヴェネチア映画祭審査員特別賞)など数多くの映画とドキュメンタリーをプロデュース。本作は監督デビュー作である。1973年生まれ。クメール・ルージュ政権下、およびその後に続く混乱と内戦の時代に育った。
マー・リネット
ソク・ソトゥン
トゥン・ソーピー
ディ・サヴェット
ルオ・モニー