作品解説
地図の調査員の仕事をしている優二の部屋を“前の住人”だった亮子という女が訪ねてくる。当時、一緒に暮らしていたゴトウという男に会いにきたという。その後、優二の友人で廃品回収業をしている西田がその部屋で幽霊を見たと騒ぎになる。優二は偶然再会することとなった亮子からゴトウが既にこの世にいないことを告げられるのだが…。この映画では日常と切り離された場所にある死を表現したかった。それは未だ誰もみたことのない自分の死、又は不在のようなものだ。物語からの逸脱や混沌を呼び込むことで生と死の境があやふやな状態を作ろうと確信もないまま完成したどこにも着地しない映画。
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○オフィシャルレポート
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