作品解説
中国で養殖ウナギの輸出業を営むチャン。韓国の品質検査で水銀が検出され、輸出が禁止になってしまう。起死回生を図るチャンは韓国への密入国を決意する。食の安全など時事的なテーマも盛り込まれた、『レッド・ファミリー』(TIFF13観客賞)に続いてキム・ギドクが脚本を担当。
アジアの未来
メイド・イン・チャイナ
Made in China [ 메이드 인 차이나 ]
監督:キム・ドンフ
ワールド・プレミア
10/25 11:00- 10/27 17:40-
©Kim Ki Duk Film. Co., Ltd.
100分 韓国語 Color | 2014年 韓国 |
作品解説
中国で養殖ウナギの輸出業を営むチャン。韓国の品質検査で水銀が検出され、輸出が禁止になってしまう。起死回生を図るチャンは韓国への密入国を決意する。食の安全など時事的なテーマも盛り込まれた、『レッド・ファミリー』(TIFF13観客賞)に続いてキム・ギドクが脚本を担当。
あらすじ
中国でウナギの養殖業を営むチェンは、自分が輸出したウナギが安全であることを証明するため韓国に密入国するが、検査の結果、ウナギが汚染されているという致命的な結果が出てしまう。女性監視員のミはチェンに警備員の仕事を斡旋するが、彼が配置されたビルの中で違法なウナギ養殖が行われていた。憤ったチェンは、すべてのウナギを湖に流してしまうが…。TIFF13観客賞に輝いた『レッド・ファミリー』でプロデューサーを務めていたキム・ドンフの監督デビュー作。『レッド・ファミリー』と同じく脚本をキム・ギドクが担当。中韓のウナギ養殖業界をめぐって緊迫した物語が展開され、食の安全などタイムリーなテーマも盛り込まれている。北朝鮮からの脱北者を描いた韓国映画は多いが、本作は中国からの密入国者を扱っている点に注目したい。
◆監督メッセージ
この作品で私が観客の皆さんと共有したいことは、韓国社会のことです。もっと具体的にいえば、資本主義社会についてです。このシステムのなかにいる私たちは皆、トップに上り詰め、富を得ることを望んでいます。 それが満たされた時、私たちはこれを“成功”と呼び、そのことで他人から尊敬を得ます。“より良い生活”を望み、そのためにすべてをかけ、自分たちの人生で何が大切なのかを私たちは無視してしまうのです。そして、ほとんどの人々にとってそれが人生の最終目標となり、そのためならなんでもするという姿勢が、しばしばコミュニケーションを困難にさせるのです。 本作は現代の問題を扱っています。すなわちそれはコミュニケーション不足と資本主義に対する皮肉です。中国はあっという間にグローバル経済の超大国となっていました。そして、私たちの中国や中国の人々に対する偏見が障壁を生み出しました。韓国と日本は歴史上の衝突のせいで互いに相手を直視せず、友好的な関係を何年も築けずにいます。この映画を通して、私たちが最大限の分別をもって隣国を認識し、自分たちが招いた状況をよく考えることを願っています。
○オフィシャルレポート
→11/11:「何より心配だったのはウナギの演技」アジアの未来『メイド・イン・チャイナ』-10/27(月):Q&A
→10/28:「食物に対する偏見は、食物が作られた国に対する偏見でもあるのではないかと思います。」アジアの未来『メイド・イン・チャイナ』-10/25(土):Q&A
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN5
10/25 11:00 - (本編100分)
登壇ゲスト(予定): Q&A: キム・ドンフ(監督)、キム・ギドク(エグゼクティブ・プロデューサー/脚本)
登壇ゲストや上映時刻は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN6
10/27 17:40 - (本編100分)
登壇ゲスト(予定): Q&A: キム・ドンフ(監督)
登壇ゲストや上映時刻は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
残席状況
◎:余裕あり △:残りわずか ✕:インターネット、電話受付、劇場窓口ともにチケット発売が終了しております。
購入方法
※完売した上映であっても、状況により追加販売を行う可能性がございます。
10/11(土)・12:00より販売開始
インターネット受付:フィーチャーフォン、スマートフォン、PCからで購入可能(ticket boardサイトでの会員登録が必要)
受付時間:10/11(土)12:00~10/31(金)最終上映開始後20分まで
電話受付:0570-060-506(PHS/IP電話:0986-30-4037) オペレーター対応
受付時間:10/11(土)~10/26(日)10:00-20:00(10/11のみ12:00-20:00)上映5日前まで受付
※電話受付で購入された場合は発券手数料が別途かかります。
10/23(木)・24(金)より販売開始
劇場窓口:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ:10/23(木)-31(金)各日9:30より
※上記の劇場窓口で東京国際映画祭 日本橋会場のチケットも購入できます。
劇場窓口:TOHOシネマズ 日本橋:10/24(金)-31(金)各日9:30より
※上記の劇場窓口で東京国際映画祭 六本木会場のチケットも購入できます。
※完売した上映につきましては当日券のご用意はございません。
※チケットの払い戻し・交換・再発行はいたしません。
※オープニング、クロージング、特別招待作品のチケット購入はお一人様2枚までとさせていただきます。
※東京国際映画祭での上映はTOHOシネマズシネママイレージの加算対象外になります。
※東京国際映画祭のチケットは六本木ヒルズおよびコレド室町の駐車券サービス対象外となります。
※東京都青少年の健全な育成に関する条例により18歳未満の方は23時から翌朝4時までの劇場への出入りは禁止となっております。
保護者同伴の場合も同様です。
1974年、ソウル生まれ。2000年から03年の間、イギリスのサリー芸術大学に在籍し、フィルム・ビデオの優等学士学位を取得。その後、キム・ギドク・フィルムにおいて、助監督として“Time”(06)、プロデューサーとして『レッド・ファミリー』(13/TIFF13出品)を手掛ける。
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