第26回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門作品賞受賞作品『FORMA』(監督:坂本あゆみ)が、2/6からドイツにて開催される第64回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門(新人若手映画監督、アヴァンギャルドな作品を取りあげる部門)にて正式出品されることが決定しました!
カンヌ、ヴェネチアと並び三大映画祭として歴史のあるベルリン国際映画祭では、他の映画祭よりも社会派な作品が多く取りあげられ、過去には日本映画も積極的に取りあげられています。
『FORMA』を手掛けた坂本あゆみ監督は、過去に塚本晋也監督作品に数多く参加しながら生の現場を経験し、その後、照明技師として技術を磨きながら、ミュージックビデオやライブ、インスタレーションの映像の演出を手掛けました。本作が彼女にとっての長編第一作目となり、2013年の東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門では見事作品賞を受賞しました。現在『FORMA』には、ベルリン国際映画祭以降の各国の映画祭からの出品オファーが殺到しているとの事です。
今年のベルリン国際映画祭は2月6日から17日まで開催、坂本監督はベルリンにて公式上映に参加予定です。
ベルリン国際映画祭 オフィシャルサイト
<坂本あゆみ監督コメント>
魂を映画に捧げても良いという思いが、ベルリン国際映画祭への正式出品が決まった事で、それは確固たるものとなりました。『FORMA』では、人間の本質や、心の闇を描きたいと思っていました。
と同時に、それは自分自身の本質を探る長い旅でした。
それはとても難しくもあり、簡単でもあり、探れば探るほど人間の闇は深く、そして豊かで、私は戸惑い、絶望した時もありました。『FORMA』がなければ私は今生きていなかったかもしれません。
沢山の方々の支えと協力でここまでこれました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
私はこれからも映画を撮り続けます。
第26回TIFF 日本映画スプラッシュ部門作品賞受賞
『FORMA』
かつて同級生だった綾子と由香里という2人の女性の中に潜む憎しみの連鎖を描き、またその憎しみの連鎖による悲劇をあぶり出す、ヒューマンサスペンス作品。
監督・原案: 坂本あゆみ
プロデューサー:谷中史幸/脚本:仁志原 了/撮影監督:山田真也/ギャファー:竹本勝幸/録音:高橋 勝/キャスティング・ディレクター:奏太
キャスト:松岡恵望子 梅野 渚 ノゾエ征爾 光石 研
2013年/日本/145分/ステレオ/配給:kukuru(株)
オフィシャルサイト forma-movie.com
2014年 日本公開予定
TIFF関連ニュース
「私がしたことは、諦めなかったということです。」―2013年10/18(金):Q&A