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2014.11.18
[更新/お知らせ]
【訃報】高倉健さん

映画俳優の高倉健さんが死去しました。83歳でした。
 
第3回(1989)東京国際映画祭では、『あ・うん』(降旗康男監督)をオープニング作品として、また『ブラック・レイン』(リドリー・スコット監督)を特別招待作品として上映。
主演を務めた高倉健さんには、この2作品の舞台挨拶にご登壇いただきました。
高倉健さん

©1989 TIFF
『ブラック・レイン』の舞台挨拶で登壇した高倉健さん

 
京都で開催された第7回(1994)東京国際映画祭には、コンペティション部門に主演作『四十七人の刺客』(市川崑監督)が出品され、審査員特別賞を受賞しました。
 
2005年の第18回東京国際映画祭では、中国・日本の合作『単騎、千里を走る。』で、撮影中に強い絆を築いたチャン・イーモウ監督と共に、レッド・カーペットに登壇、華々しく映画祭のオープニングを飾りました。
高倉健さん

©2005 TIFF
チャン・イーモウ監督とレッド・カーペットを歩かれた高倉健さん

 

※高倉健さんとチャン・イーモウ監督の絆を示す感動のエピソードは、森岡道夫さんのインタビューにて披露されていました。
「連載企画第9回:【映画祭の重鎮が語る、リアルな映画祭史!】」
チャン・イーモウ監督をお見送りした高倉健さん
●以下インタビュー抜粋
————滅多に公の場に姿を現さない高倉健さんですが、『単騎、千里を走る。』のワールド・プレミアがあり、人生最初のレッド・カーペットを監督と共に歩まれました。
森岡:セレモニーにもスペシャル・ゲストとして駆けつけて下さり、「こんな働き者の息子がいたらなあ」とチャン・イーモウ監督を称えていました。監督はコンペの審査委員長を務めていたから、映画祭でも文字どおり働き詰めで大活躍されていました(笑)。
 
————高倉さんほど尊敬を集める俳優も珍しいですね。チャン・イーモウ監督は撮影中、空き時間になっても健さんが椅子に座らないので、驚嘆していたそうです。
森岡:私は『海峡』(1982)の製作時に、東宝の人間として健さんに会いました。その頃からの知り合いですが、健さんほど礼儀正しい人間を知りません。昔も今も変わらないと思います。
作品部の人間は、会期終了後も海外ゲストと審査委員を空港へ送り出すまでは気が抜けません。私は毎年審査委員を担当しており、今回、最後にお見送りするのがチャン・イーモウ監督でした。
閉幕した翌日、宿泊先のホテルに伺い、監督に改めて感謝の気持ちを伝えました。ロータリーにハイヤーを寄せて荷物をトランクに詰め込み、いよいよ出発というその時です。遠くの人影が寄ってきて、気がついた監督も笑顔で応えました。お見送りをしようと健さんがずっと待っていたのです。駐車場の真ん中で抱き合うと、健さんはグリーンのマフラーを監督の首に巻いて、プレゼントされました。
 
————まるで映画の一場面のようですね。
森岡:居合わせた私たちが感動するほどいい光景でした。

インタビュー全文はコチラ
 
チャン・イーモウ監督が、2014年11/18に微博(ウェイボー)に寄せた原文コメントをTIFFにて翻訳しました。
「高倉健さん逝去の知らせを受け、とても驚くと共に、これまでにない哀しみに暮れています。知り合いになって十余年、彼の笑顔が目に浮かび、亡くなったという事実を信じたくない気持ちです。しかし、古くからの親友はすでに旅立ちました。今はただ哀悼の意を捧げると共に、天国で幸せに過ごせる事を祈るばかりです」
 
謹んで哀悼の意を表しますとともに、心からお悔やみを申し上げます。
 
東京国際映画祭事務局
 
高倉健さん

©2005 TIFF
レッド・カーペットでスポットライトを浴びる高倉健さんとチャン・イーモウ監督
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