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2014.11.11
[イベントレポート]
「名医が良い仕事をするためには、必ず麻酔科医の存在が必要です。」特別招待作品『救いたい』-10/26(日):舞台挨拶

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©2014 TIFF
左から遠藤百恵さん、川村隆枝さん、讃岐美智義さん、佐久間潮里さん

10/26(土)、特別招待作品『救いたい』の上映前に、原作者の川村隆枝さん、麻酔科医の讃岐美智義さん、佐久間潮里さん、遠藤百恵さんの舞台挨拶が行われました。
作品詳細 
 
 

司会:本日は第27回東京国際映画祭特別招待作品『救いたい』の上映にお越し下さいましてありがとうございました。
では早速、スペシャルゲストの皆様をお迎えしましょう。本作の原作者でもあります、麻酔科医の川村隆枝さん。そして、応援に駆けつけて下さいました、麻酔科医の讃岐美智義さん、佐久間潮里さん、遠藤百恵さん、みなさん先生でいらっしゃいます。では早速、ご挨拶をいただきましょう。

 
川村隆枝さん(以下、川村さん):みなさんこんばんは。仙台医療センターの麻酔科の川村と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。私の原作がこのような形で映画になりましたことを本当に感激でございます。たくさんの方々に見て貰えたらと思います。ありがとうございます。
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©2014 TIFF

 
讃岐美智義さん(以下、讃岐さん):みなさま、こんばんは。広島大学病院の麻酔科、讃岐と申します。私は、川村先生原作の『救いたい』の映画の中で、麻酔科医としての医療指導を担当させていただきました。麻酔科医というのは、非常にわかられていない存在ですので、ぜひこの作品を見ていただくことにより、麻酔科の知名度を上げていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
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©2014 TIFF

 
佐久間潮里さん:東京女子医大の麻酔科の佐久間潮里です。私はこの映画に出演しているわけではないのですが、麻酔科の仕事というのは、なかなか一般の人に普及していません。テレビなどでも、外科医や内科医といった主人公は多いですが、麻酔科医が正しい形で報道されていることはあまり見ないと思うので、このような映画を通じて、私たちの仕事がひとりでも多くの方に知れ渡ったらいいなと思います。どうぞ楽しんでください。
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©2014 TIFF

 
遠藤百恵さん:みなさんこんばんは。私も東京女子医大の付属病院で、麻酔科医として働かせていただいています。私、この4月から麻酔科で専門を勉強しているのですが、私自身もまだ見習いの状態ですので、この映画を通して皆さんと一緒に、麻酔科医という職業についてしっかりと理解できればと思います。よろしくお願いします。
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©2014 TIFF

 
司会:それでは早速皆さんにご質問を。まずは川村先生によろしいでしょうか。お書きになった原作が元になっているとお聞きしたのですが、映画になった経緯を教えていただけますか?
 
川村さん:約3年前のことなのですが、天皇陛下が心臓手術を受けられたことはみなさま記憶に新しいと思います。その際、心臓外科医の天野 篤先生が神の手と言われたことが、マスコミに大々的に報道されました。彼はとてもスキルがあり、ベストな外科医なんですけれども、名医が良い仕事をするためには、必ず麻酔科医の存在が必要です。
なぜ麻酔科のことが一つもかかれていないのかと、麻酔科医として大変憤慨をしたのですけれども、よく考えて見ますと、麻酔科の方々も含めて一般の方々に麻酔というものを知られていないんじゃないかという風に考えました。そこで、麻酔というものを分かりやすく描いて、多くの方々に理解していただくとともに、これから手術を受けられる人、それから、ご家族様が手術される方に安心して麻酔を受けられることを希望して書きました。と、申しましても麻酔のことを難しく書いても誰もお読みにはならないとは思いますので、私が麻酔科医になった経緯や私の半生を一緒に描いて、それと同時に働く女性の意気込みといいますか、それから家族、そして、とにかく一人では何も出来ないということなので、皆の力があって初めて私たちは働いているということをお知らせする内容です。
書いている中で、3月11日の東日本大震災のときに手術室で初めて手術を行っていまして、ちょうどそのときの経験も書かせていただきました。この映画は、単なる医療の映画ではなく、そういった3年前の被災を経験した方々が、今一生懸命生きている、そういう姿も描いていただきましたので、医学映画というよりは、ヒューマンな感動作になっています。是非皆様、ご覧頂きたいと思います。
 
司会:実際に本物の麻酔科医の先生や看護士さん、そういう方々が俳優さんと一緒にコラボレートするというような中で、そういう状況をご覧になると、普段のお仕事とやはり違いますか?同じような感じですか?
 
讃岐さん:そうですね、女優さんたちは良く分かってないのかも知れないですけれども、やっているうちに、段々と麻酔科医のようになってきていて、恐らく私が今まで見た映画、ドラマを合わせて全ての中で、もっとも麻酔科医らしい麻酔科医として描かれているんではないかと思います。観ていただきたいのは、私ももちろんご指導したんですけれども、女優さんたちが麻酔科医のような気持ちになってやっているうちに、手つきやしぐさ、麻酔科医がこういうときにこういう顔をするなど、そういった雰囲気が非常にリアルで、逆にこちらが驚いた結果になりました。

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