第27回東京国際映画祭記者会見が行われました。
日時:2014年8/26(火) 13:00-14:23
場所:六本木アカデミーヒルズ49F タワーホール(港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー)
登壇者:
東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル
椎名 保
東京国際映画祭 事務局長
都島信成
ゲスト:
国際交流基金 理事長:
安藤裕康
特集上映『庵野秀明の世界』より:
庵野秀明
フェスティバル・ナビゲーター:
岡本あずさ
ハリー杉山
ニコ動ナビゲーター:
M.S.S Project
(以上、敬称略)
椎名 保ディレクター・ジェネラル登壇挨拶
「今年のコンセプトは作品重視の映画祭です。作品が国内外で評価され、それが映画ビジネスにも成功をもたらす。そうすれば東京国際映画祭のブランド力も上がりますし、より良い作品が東京国際映画祭に集まる。そのような映画祭にしていきたいと思っています。そして、今年はアニメの特集を行います。東京国際映画祭でしかできないこと、それが才能ある庵野秀明氏の特集上映です。このような日本を代表とするクリエーターの作品上映を来年以降もやっていきたいと考えております。
また、今年は国際交流基金と提携し、アジアの作品に注目してまいります。また、「東京ドラマアウォード 2014」や「世界コスプレサミット」との提携など様々な連携を図っていきます。また、秋元康さんが総合プロデューサーとして色々な面で我々の力になっていただいており、映画ファンはもちろん一般の方が楽しみに待つような映画祭にしていきたいと思っております。」
【新ロゴの説明】
詳しくはコチラ
【賞の新設】
●WOWOW賞
コンペティション部門に出品された15作品の中から、WOWOW加入者が選考委員となり「その映画の感動を世界中の映画ファンと共有したい」と考える1作品を選び贈呈される賞。
【国際交流基金との取り組み】
国際交流基金 安藤理事長登壇ご挨拶
「国際交流基金は日本と諸外国との文化交流を実施しております独立行政法人でございます。これからアジアとのさまざまな文化交流を実施していこうと考えております。アジアの映画を世界へ発信していらっしゃる東京国際映画祭と今年から協力をさせていただきまして、アジアとの映画交流を盛んにしようと考えております。また日本映画をアジア地域に紹介することにも注力していきたい。」
●国際交流基金との取り組みについて
詳しくはコチラ
【オープニング作品、クロージング作品紹介】
●オープニング作品『ベイマックス』
『ベイマックス』のワールド・プレミアの上映にあたって、製作総指揮のジョン・ラセター氏が来日されることになりました。
製作総指揮ジョン・ラセター氏ビデオコメント
「こんにちは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのジョン・ラセターです。私達の最新作『ベイマックス』が東京国際映画祭にて上映されることを大変嬉しく思います。世界に先駆けて、日本でプレミアを迎えることは素晴らしいことです。とてもワクワクしていますし、早くみなさんに観ていただきたいです!ドウモアリガトウゴザイマス。」
『ベイマックス』の詳細はコチラ
●クロージング作品『寄生獣』
クロージング作品は、東宝配給、山崎貴監督の『寄生獣』です。累計発行部数1100万部を突破する、岩明均の人気漫画の実写化作品がこちらも東京国際映画祭にて世界初上映されます。
『寄生獣』の詳細はコチラ
【若い世代に向けての取り組み】
●フェスティバルナビゲーター 岡本あずささん・ハリー杉山さん就任
岡本あずささん登壇コメント
「一人の役者として、そして一人の映画好きの22歳の女子としても、憧れの東京国際映画祭にフェスティバル・ナビゲーターとして参加させていただけることを本当に本当に嬉しく思っています。若い世代の方は普段映画祭には少し距離を感じてしまう方も多いと思うので、誰でも気軽に参加できるんだよっていうことをどんどんPRして、若い世代で映画祭を盛り上げていけたらと思っております。」
ハリー杉山さん登壇コメント
「このような大役に選んでいただいて実に光栄です。そして今回の映画祭のテーマの一つとして、若い映画ファン層の創出というのがあがっていますけど、できるだけ池袋とか渋谷とか川崎とかそのあたりにたむろってる若い人たち、ギャルたちに「東京国際映画祭ってハンパないんだよね」とか「今六本木でTIFFってるんだよね」とか(言ってもらえるよう)ぜひとも東京国際映画祭というを色々なメディアに取り上げていただいて、ホットワードナンバーワンにもっていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。」
●ニコ動ナビゲーター M.S.S Projectの皆さん就任
M.S.S Projectの詳細はコチラ
【歌舞伎座特別上映イベント概容説明】
詳しくはコチラ
【特集上映「庵野秀明の世界」】
上映作品ラインナップはコチラ
庵野秀明さん登壇コメント
「僕はあまり自分の作品を見直さないんですけど、今回何十年ぶりに見直した作品とかあります。結構面白いもの作ってるなと思いました。」
Q.過去の作品を観てどうですか?
A.「根っこは変わってないですね。これの延長なんだなって思いました。」
Q.ご自身にとって貴重な上映だなと思う作品は?
A.「大学の時に作ったウルトラマンとかは本当に世の中に出ていないと思うので。スクリーンの大画面でやるというのは感慨深いものがあります。」
Q.エヴァンゲリオンはテレビシリーズ全話上映ですが、通して観て思うことは?
A.「そうですね、おかしかったですね。異常という意味で。最初はまともなロボットアニメをやっているのにだんだんおかしくなっていきました。若かったですね。」
Q.忘れがたい作品は?
A.「どれも忘れがたいといえば忘れがたいですが、やっぱりエヴァンゲリオンですかね。」
会見終了後、特集上映「庵野秀明の世界」の企画発案者である鈴木敏夫さんが登壇、鈴木敏夫さんと庵野秀明さんへの取材が行われました。
Q:今回の特集上映は鈴木さんが発案されたとのことだが庵野さんに決めた理由は?
鈴木敏夫さん:「宮崎の次は庵野しかいないと思いました。作家を取り上げるなら庵野しかいないと。」
Q:アジア最大の映画祭である東京国際映画祭で特集上映を行うということでさらなる海外進出が予想されますが?
庵野秀明さん:「より広く、より多くの方に観ていただけたらありがたい話だと思います。」
Q:海外でアニメ人気が高いが、海外に向けての宣伝についてどう思うか
庵野秀明さん:「日本は日本語でしか表現ができない。そこを超えて英語でものを作るということになれば日本のもつ技術は世界にもっと広がる。日本の文化も素晴らしく、それを世界に広げていこうと思っているが、いずれは世界の人と手を組んで作っていくようになっていくと思う。そうしないと日本のアニメはダメなんじゃないかなとも思っている。」
Q:庵野さんの世界に通用するところは?
鈴木敏夫さん:「ものを作るというのは才能のある人にしかできない。庵野には才能がある。その才能を大切に使ってほしい。」